正常圧水頭症、高次脳機能障害で障害基礎年金2級を取得、年間約78万円を受給できたケース
相談者
男性(50代/無職)
傷病名:若年性認知症
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級 (年間約78万円受給)
相談時の相談者様の状況
ご相談者様は外国籍の方で日本人のお奥様が代理相談にご来所下さいました。
ご相談者様は30年程前に来日し日本人の奥様と結婚後、日本に定住しお仕事をされていました。
長年生活を共にしていく中で文化の違いを感じる事柄が多々合ったそうですが、6年程前から家族の目から見ても明らかに違和感を覚える言動が増えてきました。
奥様が何かしらの病気を疑い病院を受診したところ若年発症型アルツハイマー病の可能性が高いと説明されました。
奥様が予後や医師の見解に対して質問をしたところ医師が不快感をあらわにしたため病院に対する不信感が強くなり、その後、受診を中止してしまいました。
別の持病で定期通院する病院の医師から、認知症についても改めて精査するよう勧められ、病院受診を再開しました。
奥様は家計を支えるためにお仕事で忙しく、障害年金の手続きに必要な書類を揃えることは難しいということで事務代行をご依頼頂きました。
相談から請求までのサポート
ご相談者様の初診の病院は5年経過でカルテを破棄しているということで初診日の証明書に当たる受診状況等証明書を作成して頂くことが出来ませんでした。
一方、受診した日付のみレセプトコンピューターで確認できるということで、口頭で通院期間を教えて頂くことが出来ました。
2番目に受診した病院にはカルテが保管されており、受診状況等証明書を発行して下さいました。
添付された前医からの紹介状のコピーには当センターが口頭で確認した通院期間と矛盾しない情報が記載されており、初診日の証明として十分な内容を揃えることが出来ました。
診断書の作成にあたっては、当初診、主治医が障害年金と障害者手帳の制度を混同しており、断書の作成を断られてしまいました。
そこで、障害年金の制度説明や障害認定基準の要点をまとめた資料を作成し、当センターから病院の担当ソーシャルワーカーさんに事前にお手続きの趣旨を説明した上で、書類の作成依頼時に間に入って頂くよう手配しました。
医師の判断で診断書作成のために改めて心理テストを実施することになりましたが、ご相談者様が外国出身のためご病状とは関係なく日本語の読み書きが不得意であることを踏まえ、簡易的な内容に変更してテストすることになりました。
また、心理テストだけでは判断できない衣食住・日常生活上の支障については奥様からヒアリングした内容を元に参考資料を作成し医師に提出しました。
その後は検査結果および参考資料を踏まえ、ご病状を適切に評価した診断書を作成して頂くことが出来ました。
結果
正常圧水頭症、高次脳機能障害で障害基礎年金2級を取得、年間約78万円を受給できました。
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