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高次脳機能障害(てんかん)で障害基礎年金2級を取得、年間約78万円を受給できたケース

相談者

男性(30代/障害者雇用)
傷病名:高次脳機能障害(てんかん)
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級 (年間約78万円受給)

相談時の相談者様の状況

当センター所長が講師を務めさせて頂いた勉強会にお母様と一緒にご参加下さり、勉強会後の個別面談でご相談を承りました。
小学生当時にてんかんを発症し、現在は服薬により発作は抑えられているものの、障害者雇用でも就労が長続きせずに困っているということでした。
ご相談者様は一人っ子のためご両親が将来を不安視されていました。
経済的な不安軽減のため、障害年金のお手続きを検討しているということでした。

相談から請求までのサポート

ご相談時、てんかん発作は服薬によりコントロールできているということで、就労が長続きしない理由をお伺いしたところ、障害者雇用での単純作業でも作業手順を覚えることが出来なかったりミスが多く、退職勧奨されてしまうということでした。
面談中、当センターの相談員からの質問にもほとんどお母様が回答される状態でご本人様は何を聞いても「分かりません」「覚えていません」という答えしか返ってきませんでした。
限られた時間の中でも意思疎通に違和感を覚えたため、通院先の脳神経外科でWAIS-Ⅲ(成人知能検査)を受けてみることをお勧めしました。
後日お母様からご連絡があり、通院先の脳神経外科には臨床心理士がいないため知能検査が実施できないということでした。
ご相談者様のご自宅付近でWAIS-Ⅲを受けることができる精神科を一緒にお探しし、通院を開始しました。
通院開始から3ヶ月後にWAIS-Ⅲを実施したところ、遂行機能障害、注意障害、記憶障害が認められました。
IQも軽度知的障害を示す数値となっていたことから、生育歴や小学校から大学卒業までの学業成績を精査することになりました。
幼少時から成績優秀で記憶力の低下や意思の疎通に関する違和感が顕著になったのが成人後ということで先天性の知的障害は否定され、てんかんによる高次脳機能障害と診断されました。
お母様からお伺いした高次脳機能障害による日常生活での困りごとを当センターの相談員が事前に書類にまとめたものを診察時の参考資料として提出していたため、検査結果の裏付けが取れた後は障害年金の診断書を迅速に作成して頂く事が出来ました。
お母様のご本人様も年々顕著になる記憶力の低下や意思疎通に関する違和感の原因が明確になり、納得したということでした。
今後は高次脳機能障害に対する配慮が受けられるよう環境調整を行っていくことを検討するということでした。

結果

高次脳機能障害(てんかん)で障害基礎年金2級を取得、年間約78万円を受給できました。

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