先天性疾患による直腸・膀胱機能障害(完全尿・便失禁)で障害基礎年金2級を取得、さかのぼりで約420万円を受給できたケース
相談者
男性(20代/会社員)
傷病名:先天性疾患による直腸・膀胱機能障害(完全尿・便失禁)
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級 (年間約78万円受給)
相談時の相談者様の状況
ご相談者様は近々入院予定ということでお父様から代理相談を受けました。
生まれつきのご病気でこれまで数十回に及ぶ手術を受けているものの、直腸・膀胱機能障害により完全尿・便失禁状態とのことです。
幼少時から重いご病気ながらも忍耐強く手術に耐え、大学卒業後は一般雇用の正社員として営業職に従事しているそうです。
しかしながら幼少時の手術が原因で尿路結石を繰り返しており、通院、処置、入院のために有給休暇が不足して欠勤せざるをえない状況ということでした。
職場は病気に対して非常に理解があり協力体制も整っていますが、様々な負担軽減のため、これまでためらっていた障害者手帳の取得と障害年金の手続きを進めることにしたそうです。
相談から請求までのサポート
直腸・膀胱機能障害の原因となった生まれつきのご病気は非常に珍しいご病気だったため、ご病気の概要を調べることから事務代行を開始しました。
ご病気の概要を把握した上で、診断書は「その他の障害用」の書式を使用することにしました。
しかしながら、これまでの手術歴や自覚症状、他覚所見、人工臓器等を記載する欄が不足するため、オリジナルの別紙書式を作成しました。
審査の迅速化を図るため、医師に診断書の作成を依頼する際は詳細な見本を作成しました。
障害認定日(20歳のお誕生日前日)当時に受診していた病院には、幼少時からご相談者様を診察している医師が現在も月に1回だけ外来に出ているということで、当センターの職員が窓口に出向いて診断書の作成依頼をしました。
医師が非常に協力的で、その日のうちに診断書と出生時から20歳の障害認定日までに実施した手術の詳細を別紙に記載して下さいました。
現在のご病状については入院中の大学病院に障害認定日当時の診断書を参考資料として添付して依頼しましたが、作成までに2ヶ月以上掛かりました。
病歴就労状況等申立書については出生から現在までの受診歴、手術歴、日常生活上の不自由などをお父様に伺い繰り返し添削を行いました。
ご自身は入院中ということで手付きの準備が不可能な中、ご家族様が代わりに年金事務所や病院を回ることなく手続きを完了することができました。
一般の方には慣れない制度理解や専門的な書類の取得などに掛かる時間と手間の負担を大幅に軽減することができ、事務代行を依頼して良かったと喜んで下さいました。
結果
先天性疾患による直腸・膀胱機能障害(完全尿・便失禁)で障害基礎年金2級を取得、さかのぼりで約420万円受給できました。
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