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統合失調症と発達障害で障害共済年金2級を取得、総額400万円を受給できたケース

相談に来た時の状況

※最初に連絡を頂いたのはご本人ではなく、ご主人でした。

職歴

当時58歳。大学卒業後、小学校の教師として12年間勤務。在職中に統合失調症にかかり、症状がもとで就労困難となり、退職せざるを得なくなる。以後無職。現在は夫と2人の息子の4人暮らし。

発症から現在までの病歴

在職中の昭和60年頃から「死ね」などの命令調の幻聴、「盗聴されている」という被害者妄想が出現し、さらに「人が見える」などの幻視が活発となり、Hクリニック精神科に通院開始。

その後、転院を重ねたが、その間、幻覚妄想状態が悪化し、2度の入院歴がある。

通院と投薬は継続し、2年前よりE病院精神科に通院中。

主な症状

・幻視幻聴、被害念慮(被害は受けていないが、そんな風に感じる)等の脅迫観念
・特に姑に対する被害妄想で問題となる行動を起こすことがしばしばあり
・思考の解体が頻繁にあり、意思疎通が困難
・抑うつ気分、意欲低下といった症状も続き、自宅で何もせずに「ぼーっ」とこもりがちな生活が続いている
・薬の服用法を守らなかったり、飲むのを拒んだりといったこともたびたびあり

 

受任してから申請までにやったこと

初診日証明の作成

初診日が27年前というご本人の記憶を基にご主人の協力を得ながら、市内の精神科をくなまく当たったところ、病院を見つけることに成功。

しかし、カルテは残っていませんでした。

そこで、私は「カルテ等の診療録が残っていない証明書」という様式を独自に作成し、医療機関並びに医師に署名をいただきました。

診断書作成サポート

私は精神障害の診断書作成に当たって注意すべきポイントをまとめ、ご主人を通じて、主治医に渡しました。

申立書の作成

先にお伝えしたように、今回は共済年金なので、「病歴・受診状況等申立書」「症状の経過及び日常生活に関する申立書」の2種類を作成しました。

この申立書は日常生活の状況について記述するスペースがたっぷりと設けられています。そのため、請求者の状況を伝えるために、ある程度の文章力が求められます。より具体的に、分かりやすく、的確に書かなければならないのです。

今回は初診日が27年前と随分と前のことであったために請求者の記憶も薄れており大変苦労しましたが、何とか作り上げることが出来ました。

結果

苦労のかいあって、無事に障害共済年金の1級を取得することが出来ました。1級は障害共済年金の中でも最も高い等級で、最も多い金額をもらえます。

依頼頂いた方もほとんど諦めていたということもあり、非常に喜んで頂けました。

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